古典 第二百二十三段 幼名の由来 たづの大臣殿(おほいどの)は、童名(わらはな)たづ君なり。鶴を飼ひ給ひけるゆゑにと申すは僻事なり。 たづの大臣殿:内大臣藤原基家。1280年没。『続古今和歌集』の撰者の一人。 「たづの大臣殿は、幼名がたづ君である。鶴をお飼いになっていたから... 2022.10.17 古典
古典 《恋を連想させる花》 朱雀院のをみなへしあはせによみてたてまつりける たたみね ひとりのみなかむるよりはをみなへしわかすむやとにうゑてみましを (236) 一人のみながむるよりは女郎花我が住む宿に植ゑて見ましを 「朱雀院の女郎花合わせに詠んで、献上した 忠岑 ... 2022.10.15 古典
古典 第二百二十二段 乗願房の慎重で柔軟な態度 竹谷の乗願房、東二条の院へ参られたりけるに、「亡者の追善には、何事か勝利多き」と尋ねさせ給ひければ、「光明真言、宝篋院陀羅尼(ほうきょういんだらに)」と申されたりけるを、弟子ども、「いかにかくは申し給ひけるぞ。念仏にまさる事さぶらふまじとは... 2022.10.14 古典