古典

《恋の選択権》

題しらす もとかた ひとはいさわれはなきなのをしけれはむかしもいまもしらすとをいはむ (630) 人はいさ我は無き名の惜しければ昔も今も知らずとを言はむ 「題知らず 元方 人はさあ、私は無き名が惜しいので、昔も今も知らないと言おう。」 「(...
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《渡川のイメージ》

題しらす みはるのありすけ あやなくてまたきなきなのたつたかはわたらてやまむものならなくに (629) 文無くてまだき無き名の竜川河渡らで止まむものならなくに 「題知らず 御春有輔 理不尽にもう無い名が立つ。その竜田川を渡らないでやめるもの...
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《序詞の効用》

題しらす たたみね みちのくにありといふなるなとりかはなきなとりてはくるしかりけり (628) 陸奥に有りと言ふなる名取川無き名取りては苦しかりけり 「題知らず 忠岑 陸奥にあると言うそうである名取川ではないが、無き名が立っては苦しいことだ...