2023-09

古典

《雄々しさ》

題しらす 読人しらす いせのうみにつりするあまのうけなれやこころひとつをささめかねつる (509) 伊勢の海に釣りする海人の浮子なれや心一つを定めかねつる 「伊勢の海に釣りをする漁師の浮きであるので、心一つを定めかねてしまったか。」 「(浮...
古典

《本歌取り》

題しらす 読人しらす 蓴蓴 いてわれをひとなとかめそおほふねのゆたのたゆたにものおもふころそ (508) いで我を人な咎めそ大船の寛の揺蕩たに物思ふ頃ぞ 「さあ、私を人は咎めるな。大船のようにゆらゆらと揺れ動いて思いに耽る頃なのだ。」 「い...
古典

《逢える前兆》

題しらす 読人しらす おもふともこふともあはむものなれやゆふてもたゆくとくるしたひも (507) 思ふとも恋ふとも逢はむものなれや結ふ手も弛く解くる下紐 「思っても恋うても逢えるものか、結ぶ手もだるく解ける下紐。」 「思ふとも恋ふとも」の「...