古典 《松虫と自分》 題しらす よみ人しらすもみちはのちりてつもれるわかやとにたれをまつむしここらなくらむ(203)紅葉葉の散りて積もれる我が宿に誰を松虫ここら鳴くらむ「紅葉の葉が散って積もっている私の家に誰を待って松虫がこれほど頻りに鳴いているのだろう。」「積... 2022.07.30 古典
古典 第百八十七段 成功の心得 よろづの道の人、たとひ不堪なりといへども、堪能の非家の人にならぶ時、必ず勝る事は、たゆみなく慎みて軽々しくせぬと、ひとへに自由なるとの等しからぬなり。芸能・所作のみにあらず、大方のふるまひ・心づかひも、愚かにして慎めるは得の本なり。巧みに... 2022.07.29 古典
古典 《人恋しい季節》 題しらす よみ人しらすあきののにひとまつむしのこゑすなりわれかとゆきていさとふらはむ(202)秋の野に人松虫の声すなり我かと行きていざ訪はむ「秋の野に人を待つ松虫の声がするようだ。待っているのは私かと行ってさあ尋ねよう。」「松虫」には、「待... 2022.07.28 古典