古典

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《菊に託す思い》

仁和寺にきくのはなめしける時にうたそへてたてまつれとおほせられけれは、よみてたてまつりける 平さたふん あきをおきてときこそありけれきくのはなうつろふからにいろのまされは (279) 秋を置きて時こそ有りけれ菊の花うつろふからに色の勝れば ...
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《無理と本音》

これさたのみこの家の歌合のうた よみ人しらす いろかはるあきのきくをはひととせにふたたひにほふはなとこそみれ (278) 色変はる秋の菊をば一年に再び匂ふ花とこそ見れ 「是貞の親王の歌合の歌  詠み人知らず 色が変わる秋の菊を一年に再び色付...
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《初霜に勝る白菊》

しらきくの花をよめる 凡河内みつね こころあてにをらはやをらむはつしものおきまとはせるしらきくのはな (277) 心あてに折らばや折らむ初霜の置き惑はせる白菊の花 「白菊の花を詠んだ  凡河内躬恒 当て推量で折るならば折ろうか。初霜が置いて...