古典

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《鶯鳴いてこその春だ》

寛平御時きさいの宮のうたあはせのうた  大江千里 うくひすのたによりいつるこゑなくははるくることをたれかしらまし (14) 鶯の谷より出づる声無くは春来ることを誰か知らまし 「鶯が谷より出できて鳴く声が無かったら、春が来た...
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第十一段  理想的には行かない

 神無月の比、来栖野といふ所を過ぎて、ある山里に尋ね入る事侍りしに、遥かなる苔の細道をふみわけて、心ぼそく住みなしたる庵あり。木の葉に埋もるる懸樋のしづくならでは、つゆおとなふものなし。  閼伽棚に菊・紅葉など折り散らしたる、さすがに住む...
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《梅の香の案内者》

寛平御時きさいの宮のうたあはせのうた   紀とものり はなのかをかせのたよりにたくへてそうくひすさそふしるへにはやる (13) 花の香を風の便りにたぐへてぞ鶯誘ふ標にはやる たぐへ(ふ):連れ添わせる。 しるべ:道案内。...
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