古典

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第二百十七段  ある大金持ちの蓄財法

 或大福長者の言はく、「人は万をさしおきて、ひたぶるに徳をつくべきなり。貧しくては生けるかひなし。富めるのみを人とす。徳をつかんと思はば、すべからく、まづその心づかひを修行すべし。その心と言ふは、他のことにあらず。人間常住の思ひに住して、か...
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《靡く女郎花》

朱雀院のをみなへしあはせによみてたてまつりける 時平 左のおほいまうちきみ をみなへしあきののかせにうちなひきこころひとつをたれによすらむ (230) 女郎花秋の野風にうち靡き心一つを誰に寄すらむ 「朱雀院の女郎花合わせに...
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第二百十六段  時頼の質素な暮らし

 最明寺入道、鶴岡の社参の次(ついで)に、足利左馬入道の許へ、先づ使を遣して、立ち入られたりけるに、あるじまうけられたりける様、一献にうち鮑、二献にえび、三献にかいもちひにてやみぬ。その座には亭主夫婦、隆弁(りうべん)僧正、あるじ方の人にて...
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