古典

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《梅の香は春の形見》

寛平御時きさいの宮の歌合のうた  よみ人しらす うめかかをそてにうつしてととめてははるはすくともかたみならまし (46) 梅が香を袖に移して留めてば春は過ぐとも形見ならまし (とどめ)て:「て」は、意志的完了の助動詞「つ」...
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第三十八段  利欲に縛られる愚かさ

 名利に使はれて、しづかなるいとまなく、一生を苦しむるこそ愚かなれ、たから多ければ、身を守るにまどし。害を買い、わづらいを招くなかだちなり。身の後にはこがねをして北斗をささふとも、人のためにぞわづらはるべき。愚かなる人の目をよろこばしむる楽...
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《移ろうものは止められない》

家にありける梅花のちりけるをよめる  つらゆき くるとあくとめかれぬものをうめのはないつのひとまにうつろひぬらむ 暮ると明くと目離れぬものを梅花いつの人間に移ろひぬらむ (45) 「家にあった梅の花が散ったのを詠んだ  紀...
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