古典

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《気高く不変の恋》

題しらす ふちはらのたたゆき きみといへはみまれみすまれふしのねのめつらしけなくもゆるわかこひ (680) 君と言へば見まれ見ずまれ富士の嶺の珍しげもなく燃ゆる我が恋 「題知らず 藤原忠之 君と言えば逢っていようが逢わないでいようが、珍しく...
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《逢うことの二面性》

題しらす つらゆき いそのかみふるのなかみちなかなかにみすはこひしとおもはましやは (679) 石上の神布留の中道なかなかに見ずは恋しと思はましやは 「題知らず 貫之 かえって逢わなかったら、恋しいと思うだろうか。」 「石上の神布留の中道」...
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《逢った後の恋》

題しらす よみ人しらす あひみすはこひしきこともなからましおとにそひとをきくへかりける (678) 逢ひ見ずは恋しきことも無からまし音にぞ人を聞くべかりける 「題知らず 詠み人知らず 結ばれなかったら恋しいこともなかったでしょう。噂にあなた...