古典

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《月影の柞》

題しらす よみ人しらす さほやまのははそのもみちちりぬへみよるさへみよとてらすつきかけ (281) 佐保山の柞の紅葉散りぬべみ夜さへ見よと照らす月影 「佐保山の柞の紅葉が散ってしまいそうなので、昼だけでなく夜までも見ろと照らす月影。」 「散...
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《後悔と期待》

人の家なりけるきくの花をうつしうゑたりけるをよめる つらゆき さきそめしやとしかはれはきくのはないろさへにこそうつろひにけれ (280) 咲き初めし宿し替はれば菊の花色さへにこそ移ろひにけれ 「人の家にあった菊の花を移し植えてあったのを詠ん...
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《菊に託す思い》

仁和寺にきくのはなめしける時にうたそへてたてまつれとおほせられけれは、よみてたてまつりける 平さたふん あきをおきてときこそありけれきくのはなうつろふからにいろのまされは (279) 秋を置きて時こそ有りけれ菊の花うつろふからに色の勝れば ...