薬師の贈り物

廿九日、おほみなとにとまれり。くすしふりはへてとうそ白散さけくはへてもてきたり。こころざしあるににたり。

廿九日、大湊に泊まれり。薬師ふりはへて屠蘇白散酒加へて持て来たり。志あるに似たり。

ふりはへて:わさわざ。ことさらに。
屠蘇白散:どちらも新しい年の健康を祈って元旦に飲む薬。

問「こころざしあるににたり」から、「くすし」に対するどんな思いが読み取れるか、答えなさい。

コメント

  1. すいわ より:

    前日に来た山口千岑の息子が持参した立派な食べ物飲み物より、薬師の薬師として出来る心のこもった贈り物、船路にあっても新年を健康に過ごせるようにとの心遣いに感じ入っている。

    • 山川 信一 より:

      それにしては、前日の記述と同様にあっさりし過ぎていませんか?
      恋人からプレゼントに対して、「愛があるみたい(=愛があるのに似ている)。」と言うでしょうか?

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