山川 信一

古典

《実態に即した歌》

もとやすのみこの七十の賀のうしろの屏風によみてかきける そせい法し いにしへにありきあらすはしらねともちとせのためしきみにはしめむ (353) 古にありきあらずは知らねども千年の例し君に始めむ 「元康の親王の七十の賀の後ろ...
古典

《洗練された見立て》

もとやすのみこの七十の賀のうしろの屏風によみてかきける きのつらゆき はるくれはやとにまつさくうめのはなきみかちとせのかさしとそみる (352) 春来れば宿にまづ咲く梅の花君が千年の挿頭しとぞ見る 「元康の親王の七十の賀の...
古典

《卑下して祝う》

さたやすのみこのきさいの宮の五十の賀たてまつりける御屏風に、さくらの花のちるしたに人の花見たるかたかけるをよめる ふちはらのおきかせ いたつらにすくすつきひはおもほえてはなみてくらすはるそすくなき (351) 徒らに過ぐす月日は...
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