山川 信一

古典

《恋の真相》

題しらす ふかやぶ こころをそわりなきものとおもひぬるみるものからやこひしかるへき (685) 心をぞわりなき物と思ひぬる見るものからや恋しかるべき 「題知らず 深養父 心を道理の無い物と思ってしまった。逢っているのに恋しいはずかよ。」 「...
古典

《恋歌のお手本》

題しらす とものり はるかすみたなひくやまのさくらはなみれともあかぬきみにもあるかな (684) 春霞棚引く山の桜花見れども飽かぬ君にもあるかな 「題知らず 友則 春霞棚引く山の桜花を見ても満足しないように逢っても満たされない君であるなあ。...
古典

《恋の逆説》

題しらす よみ人しらす いせのあまのあさなゆふなにかつくてふみるめにひとをあくよしもかな (683) 伊勢の海人の朝な夕な潜くてふみるめに人を飽く由もがな 「題知らず 詠み人知らず 逢瀬であなたに満足する方法があったらなあ。」 「伊勢の海人...