2024-01

古典

《技巧の理由》

題しらす つらゆき てもふれてつきひへにけるしらまゆみおきふしよるはいこそねられね (605) 手も触れで月日経にける白真弓おきふしよるはいこそ寝られね 「題知らず 貫之 手も触れず月日を経てしまった白真弓を扱うように起き伏し夜は寝ることも...
古典

《葦が繁るように》

題しらす つらゆき つのくにのなにはのあしのめもはるにしけきわかこひひとしるらめや (604) 津の国の難波の葦の目もはるに繁き我が恋人知るらめや 「題知らず 貫之 津の国の難波の葦が目も遙々と繁るような私の恋を人は知っているだろうか。」 ...
古典

《過激な表現》

題しらす ふかやふ こひしなはたかなはたたしよのなかのつねなきものといひはなすとも (603) 恋ひ死なば他が名は立たじ世の中の常無きものと言ひはなすとも 「題知らず 深養父 恋い死にしてしまったら、他の名は立つまい。人の命が世の中の無常で...