2023-11

古典

《強引に口説く》

題しらす 読人しらす ひとめもるわれかはあやなはなすすきなとかほにいててこひすしもあらむ (549) 人目守る我かはあやな花すすきなどか穂に出でて恋ひずしもあらむ 「人目を伺う私であるかなあ。無意味だ。どうして表にあらわして恋いずにいられよ...
古典

《一瞬たりとも》

題しらす 読人しらす あきのたのほのうへをてらすいなつまのひかりのまにもわれやわするる (548) 秋の田の穂の上を照らす稲妻の光の間にも我や忘るる 「秋の田の穂の上を照らす稲妻の光のわずかな間にも私はあなたを忘れるか。」 「秋の田の穂の上...
古典

《微妙な感情》

題しらす 読人しらす あきのたのほにこそひとをこひさらめなとかこころにわすれしもせむ (547) 秋の田の穂にこそ人を恋ひざらめなどか心に忘れしもせむ 「表立ってあなたを恋しがらないだろうが、どうして心に忘れもしないのだろうか。」 「秋の田...