古典 《期待外れ》 しをに よみ人しらす ふりはへていさふるさとのはなみむとこしをにほひそうつろひにける (441) 振り延へていざ古里の花見むと来しを匂ひぞ移ろひにける 「わざわざさあ古里の花を見ようと来たのに、花の色は変わってしまったことだなあ。」 「振り... 2023.07.13 古典
古典 《秋の色》 きちかうのはな とものり あきちかうのはなりにけりしらつゆのおけるくさはもいろかはりゆく (440) 秋近う野はなりにけり白露の置ける草葉も色変はり行く 「秋が近く野はなってしまったことだなあ。白露が置いてある草葉も色が変わってゆく。」 「... 2023.07.12 古典
古典 《鹿が知る秋の山》 朱雀院のをみなへしあはせの時に、をみなへしといふいつもしをくのかしらにおきてよめる つらゆき をくらやまみねたちならしなくしかのへにけむあきをしるひとそなき (439) 小倉山峰立ち均し鳴く鹿の経にけむ秋を知る人ぞ無き 「朱雀院での女郎花合... 2023.07.11 古典