古典

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《我が家の藤自慢》

家にふちの花のさけりけるを人のたちとまりて見けるをよめる みつね わかやとにさけるふちなみたちかへりすきかてにのみひとのみるらむ (120) 我が宿に咲ける藤波立ち帰り過ぎかてにのみ人の見るらむ 「我が家に藤の花が咲いているのを人が立ち止ま...
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第百七段   兼好の女性観

女の物言ひかけたる返事、とりあへずよきほどにする男は、ありがたきものぞとて、亀山院の御時、しれたる女房ども、若き男達の参らるる毎に、「郭公や聞き給へる」と問ひて、ここみられけるに、何がしの大納言とかやは、「数ならぬ身は、え聞き候はず」と答へ...
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《藤の花の魅力》

しかよりかへりけるをうなともの花山にいりてふちの花のもとにたちよりてかへりけるに、よみておくりける 僧正遍昭 よそにみてかへらむひとにふちのはなはひまつはれよえたはをるとも (119) 余所に見て帰らむ人に藤の花這ひまつわれよ枝は折るとも ...