古典

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《露草の可憐さ》

題しらす よみ人しらす つきくさにころもはすらむあさつゆにぬれてののちはうつろひぬとも (247) 月草に衣は摺らむ朝露に濡れての後は移ろひぬとも 「私の着物は露草の花で摺って染めよう。朝露に濡れたその後は、たとえ色が褪せてしまったとしても...
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第二百三十三段  非難の回避

万の咎あらじと思はば、何事にもまことありて、人を分かず、うやうやしく、言葉少なからんにはしかじ。男女・老少、皆さる人こそよけれども、ことに、若くかたちよき人の、言うるはしきは、忘れがたく、思ひつかるるものなり。万の咎は、馴れたるさまに上手め...
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《色っぽい秋の花々》

題しらす よみ人しらす ももくさのはなのひもとくあきののをおもひたはれむひとなとかめそ (246) 百草の花の紐解く秋の野を思ひ戯れむ人な咎めそ 「いろいろな草の花のつぼみが開く秋の野で私は思いを寄せ戯れ遊ぼう。誰も非難してくれるな。」 「...