2023-10

古典

《夢が怖い》

題しらす 読人しらす こひしねとするわさならしうはたまのよるはすからにゆめにみえつつ (526) 恋ひ死ねとする業ならしむばたまの夜はすがらに夢に見えつつ 「恋い死ねとする行いであるらしい。夜はずっと夢に見え続けて。」 「ならし」は、連語。...
古典

《夢で逢う方法》

題しらす 読人しらす ゆめのうちにあひみむことをたのみつつくらせるよひはねむかたもなし (525) 夢の内に逢ひ見むことを頼みつつ暮らせる宵は寝む方も無し 「夢の中で結ばれることを当てにしながら日を暮らしている夜は寝る方法も無い。」 「(見...
古典

《遙かなる夢路》

題しらす 読人しらす おもひやるさかひはるかになりやするまとふゆめちにあふひとのなき (524) 思ひやる境遥かになりやする惑ふ夢路に逢ふ人の無き 「思いやるあたりは遠くなったりするのか。迷う夢路に逢う人が無いことだ。」 「(なり)やする」...