2023-05

古典

《公的な歌》

藤原のちかけかからもののつかひになか月のつこもりかたにまかりけるに、うへのをのこともさけたうひけるついてによめる 平もとのりあききりのともにたちいててわかれなははれぬおもひにこひやわたらむ (386)秋霧の共に立ち出でて別れなば晴れぬ思ひに...
古典

《晩秋の別れ》

藤原ののちかけかからもののつかひになか月のつこもりかたにまかりけるに、うへのをのこともさけたうひけるついてによめる ふちはらのかねもちもろともになきてととめよきりきりすあきのわかれはをしくやはあらぬ (385)諸共になきて止めよ蟋蟀秋の別れ...
古典

《初夏の別れ》

おとはの山のほとりにて人をわかるとてよめる つらゆきおとはやまこたかくなきてほとときすきみかわかれををしむへらなり (384)おとは山小高く鳴きて郭公君が別れををしむべらなり「音羽の山の辺りで人を見送る時詠んだ  貫之音羽山で小高く鳴いて郭...