古典 《明月と紅葉》 題しらす よみ人しらす あきのつきやまへさやかにてらせるはおつるもみちのかすをみよとか (289) 秋の月山辺さやかに照らせるは落つる紅葉の数を見よとか 「秋の月が山の辺りをはっきり照らしているのは、落ちる紅葉の数を見ろと言うのか。」 「照... 2023.01.17 古典
古典 《ためらいの紅葉》 題しらす よみ人しらす ふみわけてさらにやとはむもみちはのふりかくしてしみちとみなから (288) 踏み分けて更にや訪はむ紅葉葉の降り隠してし道と見ながら 「踏み分けで更に訪ねようか。紅葉葉が降り隠してしまった道と見ながら。」 「更にや」の... 2023.01.16 古典
古典 《寂しき紅葉の宿》 題しらす よみ人しらす あきはきぬもみちはやとにふりしきぬみちふみわけてとふひとはなし (287) 秋は来ぬ紅葉は宿に降り敷きぬ道踏み分けて訪ふ人は無し 「秋は来た。紅葉は我が家に降り敷いた。道を踏み分けて訪ねて来る人はいない。」 「秋は」... 2023.01.14 古典