古典 《人を欺く蓮の露》 はちすのつゆを見てよめる 僧正へんせう はちすはのにこりにしまぬこころもてなにかはつゆをたまとあさむく (165) 蓮葉の濁りに染まぬ心持て何かは露を玉と欺く 「蓮の露を見て詠んだ 僧正遍昭 蓮の葉が濁りに染まらない心を持って、なぜ露を... 2022.05.03 古典
古典 第百五十二段 偽りの反応 西大寺の静然上人、腰かがまり、眉白く、誠に徳たけたる有様にて、内裏へまゐられたりけるを、西園寺の内大臣殿、「あな尊の気色や」とて、信仰の気色ありければ、資朝卿これを見て、「年のよりたるに候」と申されけり。後日に、むく犬のあさましく老いさらぼ... 2022.05.02 古典