古典 《花の影》 寛平御時きさいの宮のうたあはせのうた 藤原おきかせ はるかすみいろのちくさにみえつるはたなひくやまのはなのかけかも (102) 春霞色の千種に見えつるは棚引く山の花の影かも 「春霞の色が様々に見えたのは、霞が棚引く山にある桜の花が霞に映った... 2021.12.07 古典
古典 第八十九段 法師の醜態 「奥山に、猫またといふものありて、人を食ふなる」と、人の言ひけるに、「山ならねども、これらにも、猫の経あがりて、猫またに成りて、人とる事はあなるものを」と言ふ者ありけるを、何阿弥陀仏とかや、連歌しける法師の、行願寺の辺にありけるが聞きて、ひ... 2021.12.06 古典
古典 《恨み切れない憎い季節》 寛平御時きさいの宮のうたあはせのうた 藤原おきかせ さくはなはちくさなからにあたなれとたれかははるをうらみはてたる (101) 咲く花は千草ながらに徒なれど誰かは春を恨み果てたる あた:移ろいやすく頼りにならない。はかなく、こころもとない... 2021.12.04 古典