古典

見送りのいろいろ

かれこれしるしらぬおくりす。としごろよくくらべつるひとびとなむわかれがたくおもひてそのひしきりにとかくしつゝのゝしるうちによふけぬ。 「かれこれ」は対象を大雑把に捉える言い方である。対象を個別に捉える意識が薄い。それは、「これかれ」と比べて...
古典

見送る人々

をとこもすなる日記といふものを、をむなもしてみむとてするなり。それのとしのしはすのはつかあまりひとひのいぬのときにかどです。そのよしいさゝかものにかきつく。あるひと、あがたのよとせいつとせはてゝれいのことゞもみなしをへて、げゆなどとりて、す...
古典

帰心矢のごとし

あるひと、あがたのよとせいつとせはてゝれいのことゞもみなしをへて、げゆなどとりて、すむたちよりいでてふねにのるべきところへわたる。 「あるひと」は、対象をぼかしている。この日記の筆者とは別人であると思わせるためだ。それほど、貫之は作者が自分...