古典

これからの「国語教室」の進め方

これからの「国語教室」の進め方について書きます。このままのペースで『古今和歌集』を詠んでいくと、三年以上かかってしまいます。それでは少し退屈かも知れません。そこで、『古今和歌集』と並行して、別の作品も読んでいくことにします。つまり、日替わり...
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春立つ日

はるたちける日よめる          紀貫之 そてひちてむすひしみつのこほれるをはるたつけふのかせやとくらむ (2) 袖漬ちてむすびし水の凍れるを春立つ今日の風やとくらむ 「春が立った日に詠んだ 夏の暑い日に袖を濡らし掬って喉を潤した水が...
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観念と表現

春の訪れを心待ちにするのは、昔も今も変わらない。太陰暦の頃は、立春と新年が重なっていた。ならば、その日の到来の喜びはいかばかりのものだったろう。それがこの年は、立春の方が早く来てしまった。この歌は、それに伴う例年とは違う《ある思い》を表して...