古典 『古今和歌集』成立の事情 かかるに、いま、すべらぎのあめのしたしろしめすこと、よつの時ここのかへりになむなりぬる。あまねきおほむうつくしみのなみ、やしまのほかまでながれ、ひろきおほむめぐみのかげ、つくば山のふもとよりもしげくおはしまして、よろづのまつりごとをきこしめ... 2021.04.13 古典
古典 今の歌人の状況③ をののこまちは、いにしへのそとほりひめの流なり。あはれなるやうにて、つよからず。いはば、よきをうなの、なやめる所あるににたり。つよからぬは、をうなのうたなればなるべし。 「小野小町は、古の衣通姫の流れを酌む。あわれを感じさせるようであって、... 2021.04.12 古典
古典 今の歌人の状況② ありはらのなりひらは、その心あまりて、ことばたらず。しぼめる花の、いろなくて、にほひのこれるがごとし。 在原業平は、逆に思いが勝って、それを表す表現が不十分だ。思いを伝え切れていない。たとえて言うなら、萎んだ花が色を失って、匂いが残っている... 2021.04.10 古典