古典

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《色っぽい秋の花々》

題しらす よみ人しらす ももくさのはなのひもとくあきののをおもひたはれむひとなとかめそ (246) 百草の花の紐解く秋の野を思ひ戯れむ人な咎めそ 「いろいろな草の花のつぼみが開く秋の野で私は思いを寄せ戯れ遊ぼう。誰も非難してくれるな。」 「...
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第二百三十二段  若者の振る舞い

すべて人は、無智無能なるべきものなり。ある人の子ども、見ざまなどあしからぬが、父の前にて、人ともの言ふとて、史書の文を引きたりし、賢しくは聞えしかども、尊者の前にては、さらずともと覚えしなり。又ある人の許にて、琵琶法師の物語を聞かんとて、琵...
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《秋の草の色》

題しらす よみ人しらす みとりなるひとつくさとそはるはみしあきはいろいろのはなにそありける (245) 緑なる一つ草とぞ春は見し秋はいろいろの花にぞありける 「どの草も緑の同じ草だと春は見た。けれど、秋は様々な花であることだなあ。」 「緑な...