山川 信一

古典

第六段 その二 ~草の露のようにはかない~

ゆく先おほく、夜もふけにければ、鬼ある所ともしらで、神さへいといみじう鳴り、雨もいたう降りければ、あばらなる倉に、女をば奥におし入れて、男、弓、胡簗を負ひて戸口にをり、はや夜も明けなむと思ひつつゐたりけるに、鬼はや一口に食ひてけり。「あなや...
古典

第六段 その一 ~深窓の令嬢~

昔、男ありけり。女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗みいでて、いと暗きに来けり。芥川といふ河を率ていきければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ」となむ男に問ひける。ゆく先おほく、夜もふけにければ、鬼ある所と...
古典

活用形 ~質問に答えて~

活用語(動詞・形容詞・形容動詞・助動詞のこと)には、次に来る語に従って語が6つの形に変化する。意味は同じで形が違う。それを活用と言う。(厳密に言うほどややこしくなるけれど、現代語なら普段普通に使っている。それを応用すればいい。)      ...