大晦日

廿九日、・・・。 元日、・・・。

問 三十日の記述が抜けている。この日記の中で抜けているのはこの日だけである。これは明らかに意図的である。作者はなぜこの日のことは何も書かなかったのか、その理由を考えなさい。

コメント

  1. すいわ より:

    なぜ?海が荒れて書けない、とかではありませんね。「三十日の記述が抜けている。」三十一日は?、、!陰暦の小の月でこの十二月はそもそも二十九日までで翌日が元旦だからでしょうか?「意図的に」書かなかったとなると薬師と同じような人の来訪が続いて書き記すに値せずと書かなかったのかとも思いました。わかりません。

    • 山川 信一 より:

      大切なことは、三十日の記述が欠けていることに気付くことです。そして、それが意図的であり、その意図を考えることです。
      何も語らないことは無内容を意味しません。たとえば、男にとって女の沈黙は恐ろしいものです。沈黙こそ多くを語っているからです。
      貫之は、書かないことで何かを伝えようとしています。それを想像することが文学の読みです。とは言え、それが何なのかを明らかにすることは難しいですね。

  2. らん より:

    うーむ、なんででしょうか。
    書きたくない嫌な出来事でもあったのでしょうか。
    何を伝えようとしているのでしょうか。
    知りたいです。

    • 山川 信一 より:

      書かないというのもにくい演出ですね。それによって、想像力を刺激されます。
      この日記でここだけというのも、意味深長です。

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