2024-03

古典

《夢より現実》

題しらす こまち ゆめちにはあしもやすめすかよへともうつつにひとめみしことはあらす (658) 夢路には脚も休めず通へども現にひと目見しごとはあらず 「題知らず 小町 夢路には脚も休めず通うけれど現実に一度でも逢うほどではない。」 「(休め...
古典

《女の強さ》

題しらす こまち かきりなきおもひのままによるもこむゆめちをさへにひとはとかめし (657) 限無き思ひのままに夜も来む夢路をさへに人は咎めじ 「題知らず 小町 限り無い思いのままに夜も来よう。夢路までも人は咎めまい。」 「(来)む」は、意...
古典

《夢より現実》

題しらす こまち うつつにはさもこそあらめゆめにさへひとめをよくとみるかわひしさ (656) 現にはさもこそあらめ夢にさへ人目を避くと見るが侘しさ 「題知らず 小町 現実にはそうもあろうけれども、夢にまでも人目を避けると見るのがつらい。」 ...