2023-05

古典

《責任転嫁》

うりむゐんのみこの舎利会に山にのはりてかへりけるに、さくらの花のもとにてよめる 幽仙法師ことならはきみとまるへくにほはなむかへすははなのうきにやはあらぬ (395)ことならば君泊まるべくにほはなむ帰すは花の憂きにやはあらぬ「雲林院の親王が舎...
古典

《桜に言寄せる》

うりむゐんのみこの舎利会に山にのはりてかへりけるに、さくらの花のもとにてよめる僧正へんせうやまかせにさくらふきまきみたれなむはなのまきれにたちとまるへく (394)山風に桜吹き撒き乱れなむ花の紛れに立ち止まるべく「雲林院の親王が舎利会に山に...
古典

《桜の意志》

山にのほりてかへりまうてきて、人人わかれけるついてによめる 幽仙法師わかれをはやまのさくらにまかせてむとめむとめしははなのまにまに (393)別れをば山の桜に任せてむ止めむ止めじは花のまにまに「山に登ってここまで帰ってきて、人々が別れるつい...