2023-05

古典

《言葉と思い》

とよめりけるかへし  兼覧王(かねみのおおきみ) をしむらむひとのこころをしらぬまにあきのしくれとみそふりにける (398) 惜しむらむ人の心を知らぬ間に秋の時雨と身ぞふりにける 「と詠んだ返し 兼覧王 惜しんでいてくれるあなたの心を知らぬ...
古典

《退出の際の謝意》

かむなりのつほにめしたりける日、おほみきなとたうへてあめのいたくふりけれはゆふさりまて侍りてまかりいてけるをりに、さかつきをとりて つらゆき あきはきのはなをはあめにぬらせともきみをはましてをしとこそおもへ (397) 秋萩の花をば雨に濡ら...
古典

《誇張表現》

仁和のみかとみこにおはしましける時に、ふるのたき御覧しにおはしまして、かへりたまひけるによめる 兼芸法し あかすしてわかるるなみたたきにそふみつまさるとやしもはみるらむ (396) 飽かずして別るる涙滝に添ふ水まさるとや下は見るらむ 「仁和...