古典 《親しい友との別れ》 ともたちの人のくにへまかりけるによめる 在原しけはる わかれてはほとをへたつとおもへはやかつみなからにかねてこひしき (372) 別れてば程を隔つと思へばやかつ見ながらに予て恋しき 「友だちが地方へ下った時に詠んだ 在原滋春 別れてしまっ... 2023.04.24 古典
古典 《悲しみの予感》 人のむまのはなむけにてよめる きのつらゆき をしむからこひしきものをしらくものたちなむのちはなにここちせむ (371) 惜しむから恋しきものを白雲の立ちなむ後は何心地せむ 「人の送別の宴で詠んだ 紀貫之 惜しむ今から恋しいのに、白雲が立っ... 2023.04.22 古典
古典 《里帰り》 こしへまかりける人によみてつかはしける きのとしさた かへるやまありとはきけとはるかすみたちわかれなはこひしかるへし (370) 帰る山ありとは聞けど春霞立別れなば恋しかるべし 「北陸地方へ下った人に詠んでやった 紀利貞 帰る山があるとは... 2023.04.21 古典