2022-08

古典

《侘しさの程》

これさたのみこの家の歌合のうた たたみね やまさとはあきこそことにわひしけれしかのなくねにめをさましつつ  (214) 山里は秋こそ殊に侘しけれ鹿の鳴く音に目を覚ましつつ 「是貞親王の家の歌合わせの歌  壬生忠岑 山里は秋が特に侘しいけれど...
古典

第百九十六段  在りし日の通基

東大寺の神輿、東寺の若宮より帰座の時、源氏の公卿まゐられけるに、この殿、大将にて、さきをおはれけるを、土御門相国、「社頭にて警蹕(けいひつ)いかが侍るべからん」と申されければ、「随身のふるまひは、兵仗の家が知る事に候」とばかり答へ給ひけり。...
古典

《雁と私》

かりのなきけるをききてよめる  みつね うきことをおもひつらねてかりかねのなきこそわたれあきのよなよな (213) 憂き事を思ひ連ねて雁金の鳴きこそ渡れ秋の夜な夜な 「雁が鳴いたのを聞いて詠んだ  凡河内躬恒 つらい事を思い連ねて、雁が鳴き...