古典 《声からわかる》 題しらす よみ人しらす こそのなつなきふるしてしほとときすそれかあらぬかこゑのかはらぬ (159) 去年の夏鳴き古るしてし郭公それかあらぬか声の変はらぬ 「去年の夏ずっと鳴き続け聞き慣れてしまった郭公。その郭公なのか、別な郭公なのか、声は変... 2022.04.19 古典
古典 第百四十四段 無邪気な解釈 栂尾の上人、道を過ぎ給ひけるに、河にして馬洗う男、「あしあし」と言ひければ、上人立ちとまりて、「あな尊や。宿執開発の人かな。阿字阿字と唱ふるぞや。如何なる人の御馬ぞ、あまりに尊く覚ゆるは」と尋ね給ひければ、「府生殿の御馬に候」と答へけり。「... 2022.04.18 古典
古典 《切なそうな声》 寛平御時きさいの宮の歌合のうた 紀秋岑 なつやまにこひしきひとやいりにけむこゑふりたててなくほとときす (158) 夏山に恋しき人や入りにけむ声振り立てて鳴く郭公 「宇多天皇の御代、皇后温子様が主催された歌合わせの歌 紀秋岑 夏山に恋... 2022.04.16 古典