古典 第百四十八段 灸の勧め 四十以後の人、身に灸を加へて三里を焼かざれば、上気の事あり。必ず灸すべし。 三里:膝頭の下の外側の少しくぼんだ部分。 「四十以降の人は、体に灸をすえて三里を焼かないと、のぼせることがある。必ず灸をすえるべきだ。」 これは自身の経験に基づいて... 2022.04.25 古典
古典 第百四十七段 流行より不易 灸治、あまた所になりぬれば、神事に穢れありといふ事、近く人の言ひ出せるなり。格式等にも見えずとぞ。 灸治:灸をすえて着ずや病気を治すこと。 格式:「格」も「式」も律令を補うために時に応じて制定される法令。 「灸をすえる所が沢山になってしまう... 2022.04.25 古典
古典 《無いものを詠む》 さふらひにてをのことものさけたうへけるに、めして郭公まつうたよめとありけれはよめる みつね ほとときすこゑもきこえすやまひこはほかになくねをこたへやはせぬ (161) 郭公声も聞こえず山彦は外に鳴く音を応へやはせぬ 「控えの間で殿上人たち... 2022.04.23 古典