2022-02

古典

《春霞の擬人化》

はるををしみてよめる もとかた をしめともととまらなくにはるかすみかへるみちにしたちぬとおもへは (130) 惜しめども留まらなくに春霞帰る道にし立ちぬと思へば 「春を惜しんで詠んだ  在原元方 惜しんでも留まらないのに、やはり惜しまれる。...
古典

第百十七段  悪い友・良い友

友とするにわろき者、七つあり。一つには、高くやんごとなき人。二つには、若き人。三つには、病なく身強き人。四つには、酒を好む人。五つには、猛く勇める兵。六つには、虚言する人。七つには、欲深き人。  よき友三つあり。一つには、物くるる友。二つに...
古典

《春の欠片》

やよひのつこもりかたに山をこえけるに、山河より花のなかれけるをよめる ふかやふ  はなちれるみつのまにまにとめくれはやまにははるもなくなりにけり (129) 花散れる水のまにまにとめ来れば山には春もなくなりにけり 「弥生の月末の頃に山を越え...