古典 第百一段 六位外記康綱の機転 或人、任大臣の節会の内弁を勤められけるに、内記の持ちたる宣命を取らずして、堂上せられにけり。きはまりなき失礼なれども、立ち帰り取るべきにもあらず、思ひわづらはれけるに、六位外記康綱、衣かづきの女房を語らひて、かの宣命を持たせて、忍びやかに奉... 2022.01.03 古典
古典 《女の春愁》 題しらす 小野小町 はなのいろはうつりにけりないたつらにわかみよにふるなかめせしまに (113) 花の色は移りにけりないたづらにわか身世にふるながめせしまに 「花の色は褪せてしまったことだなあ、空しく、私自身が世に処していくことで物思いに耽... 2022.01.01 古典