古典 《思いの落差》 寛平御時きさいの宮の歌合のうた 大江千里 うゑしときはなまちとほにありしきくうつろふあきにあはむとやみし (271) 植ゑし時花待ち遠にありし菊移ろふ秋に逢はむとや見し 「宇多天皇の御代、后の宮の歌合の歌 大江千里 植えた時花が咲くのを待... 2022.12.27 古典
古典 《菊に託す思い》 これさたのみこの家の歌合のうた きのとものり つゆなからをりてかささむきくのはなおいせぬあきのひさしかるへく (270) 露ながら折りて挿頭さむ菊の花老いせぬ秋の久しかるべく 「是貞の親王の家の歌合の歌 紀友則 露が付いたまま折って冠に挿... 2022.12.26 古典
古典 《殿上の感激》 寛平御時きくの花をよませたまうける としゆきの朝臣 ひさかたのくものうへにてみるきくはあまつほしとそあやまたれける (269) /この歌は、また殿上ゆるされさりける時にめしあけられてつかうまつれるとなむ 久方の雲の上にて見る菊は天つ星とぞ誤... 2022.12.24 古典