2024-05

古典

《恨み節》

題しらす よみ人しらす きみやこむわれやゆかむのいさよひにまきのいたともささすねにけり (690) 君や来む我や行かむのいさよひに眞木の板戸もささず寝にけり 「題知らず 詠み人知らず 君が来るのだろうか、私が行こうかというためらいのために眞...
古典

《恋を繋ぐ》

題しらす よみ人しらす さむしろにころもかたしきこよひもやわれをまつらむうちのはしひめ (又は、うちのたまひめ) (689) さ筵に衣片敷き今宵もや我を待つらむ宇治の橋姫(または、宇治の玉姫) 「題知らず 詠み人知らず 敷物の上で独り寝をし...
古典

《無常の例外》

寛平御時きさいの宮の歌合のうた よみ人しらす おもふてふことのはのみやあきをへていろもかはらぬものにはあるらむ (688) 思ふてふ言の葉のみや秋を経て色も変はらぬものにはあるらむ 「寛平御時の后の宮の歌合の歌  詠み人知らず 思うという言...