2024-05

古典

《遠距離恋愛》

題しらす よみ人しらす つのくにのなにはおもはすやましろのとはにあひみむことをのみこそ (696) 津の国のなには思はず山城のとはに逢ひ見むことをのみこそ 「題知らず 詠み人知らず」 他には何も思わない。永遠に結ばれることを思うばかりだ。」...
古典

《ただ一度の恋》

題しらす よみ人しらす あなこひしいまもみてしかやまかつのかきほにさけるやまとなてしこ (695) あな恋ひし今も見てしが山がつの垣穂に咲ける大和撫子 「題知らず 詠み人知らず ああ恋しい。今も見たいものだ。樵の家の垣の上に咲いているナデシ...
古典

《新鮮なたとえ》

題しらす よみ人しらす みやきののもとあらのこはきつゆをおもみかせをまつこときみをこそまて (694) 宮城野の本疎の小萩露を重み風を待つごと君をこそ待て 「題知らず 詠み人知らず 宮城野の根本に葉がまばらな萩が露が重いので風を待つように君...