2023-03

古典

《洗練された見立て》

もとやすのみこの七十の賀のうしろの屏風によみてかきける きのつらゆき はるくれはやとにまつさくうめのはなきみかちとせのかさしとそみる (352) 春来れば宿にまづ咲く梅の花君が千年の挿頭しとぞ見る 「元康の親王の七十の賀の後ろの屏風に詠んで...
古典

《卑下して祝う》

さたやすのみこのきさいの宮の五十の賀たてまつりける御屏風に、さくらの花のちるしたに人の花見たるかたかけるをよめる ふちはらのおきかせ いたつらにすくすつきひはおもほえてはなみてくらすはるそすくなき (351) 徒らに過ぐす月日は思ほえで花見...
古典

《美しき千年の齢》

さたときのみこのをはのよそちの賀を大井にてしける日よめる きのこれをか かめのをのやまのいはねをとめておつるたきのしらたまちよのかすかも (350) 亀の尾の山の岩根をとめて落つる滝の白玉千世の数かも 「貞辰の親王の叔母の四十の賀を大井でし...