古典 《秋色に染まる水》 寛平御時ふるきうたたてまつれとおほせられけれは、たつた河もみちはなかるといふ歌をかきて、そのおなし心をよめりける おきかせ みやまよりおちくるみつのいろみてそあきはかきりとおもひしりぬる(310) み山より落ち来る水の色見てぞ秋は限りと思ひ... 2023.02.10 古典
古典 《秋を持ち帰る》 北山に僧正へんせうとたけかりにまかれりけるによめる そせい法し もみちははそてにこきいれてもていてなむあきはかきりとみむひとのため(309) 紅葉葉は袖にこきいれて持て出でなむ秋は限りと見む人のため 「北山に僧正遍昭ときのこ狩りに行った時に... 2023.02.09 古典
古典 《晩秋の一風景》 題しらす よみ人しらす かれるたにおふるひつちのほにいてぬはよをいまさらにあきはてぬとか (308) 刈れる田に生ふるひつぢの穂に出でぬは世を今更にあき果てぬとか 「稲を刈り取った田に生えている新芽が穂にならないのは、世を『今になって飽き果... 2023.02.08 古典