古典 《郭公の声》 題しらす よみ人しらす なつやまになくほとときすこころあらはものおもふわれにこゑなきかせそ 夏山に鳴く郭公心あらば物思ふ我に声な聞かせそ 「夏山に鳴く郭公よ。お前に心があるならば、物思いしている我に声を聞かせないでおくれ。」 「鳴く郭公」は... 2022.03.17 古典
古典 第百三十二段 故実考証 鳥羽の作り道は、鳥羽殿建てられて後の号(な)にはあらず。昔よりの名なり。元良親王、元日の奏賀の声、甚だ殊勝にして、大極殿より鳥羽の作道まで聞えけるよし、李部王(りほうおう)の記に侍るとかや。 鳥羽殿:白河天皇が造られ、鳥羽天皇が改修された御... 2022.03.16 古典
古典 《鳴き声の連想力》 ならのいそのかみてらにて郭公のなくをよめる そせい いそのかみふるきみやこのほとときすこゑはかりこそむかしなりけれ (144) 石上古き都の郭公声ばかりこそ昔なりけれ 「奈良の石上寺で郭公の鳴くのを詠んだ 素性 石上と言えば布留、その布... 2022.03.15 古典