古典 《風への文句》 さくらのちるをよめる 凡河内みつね ゆきとのみふるたにあるをさくらはないかにちれとかかせのふくらむ (86) 雪とのみ降るだにあるを桜花いかに散れとか風の吹くらむ だにある:・・・さえだ。だけでも・・・だ。 「桜が散るのを詠んだ 凡河内躬... 2021.10.30 古典
古典 第七十三段 平凡なまとめ とにもかくにも、そらごと多き世なり。ただ、常にある、めづらしからぬ事のままに心得たらん、よろづ違ふべからず。下ざまの人の物語は、耳おどろく事のみあり。よき人は怪しき事を語らず。かくはいへど、仏神の奇特、権者(ごんじゃ)の伝記、さのみ信ぜざる... 2021.10.29 古典
古典 《悪いのは桜じゃない》 春宮のたちはきのちんにてさくらの花のちるをよめる ふちはらのよしかせ はるかせははなのあたりをよきてふけこころつからやうつろふとみむ (85) 春風は花の辺りを避きて吹け心づからや移ろふと見む 帯刀の陣:東宮御所を警護する武官の詰め所。 こ... 2021.10.28 古典