古典 《闇も隠せない梅の香り》 はるのよ梅花をよめる みつねはるのよのやみはあやなしうめのはないろこそみえねかやはかくるる (41)春の夜の闇はあやなし梅花色こそ見えね香やは隠るるあやなし:筋道が立たない。わけがわからない。「春の夜に梅の花を詠んだ 凡河内躬恒春の夜の... 2021.07.17 古典
古典 第三十三段 故事へのこだわり 今の内裏作り出だされて、有職の人々に見せられけるに、いづくも難なしとて、すでに遷幸の日ちかくなりけるに、玄輝門院御覧じて、「閑院殿の櫛形の穴は、まろく、ふちもなくてぞありし」と仰せられける、いみじかりけり。これは葉の入りて、木にてふちをした... 2021.07.16 古典
古典 《月光のもとの白梅》 月夜に梅花ををりてと人のいひけれは、をるとてよめる みつねつきよにはそれともみえすうめのはなかをたつねてそしるへかりける (40)月夜にはそれとも見えず梅の花香を訪ねてぞ知るべかりける「月の夜に梅の花を折ってほしいと人が言ったので、折ると... 2021.07.15 古典