古典 第九十三段 ~身分違いの恋~ 昔、男、身はいやしくて、いとになき人を思ひかけたりけり。すこし頼みぬべきさまにやありけむ、ふして思ひ、おきて思ひ、思ひわびてよめる、 あふなあふな思ひはすべしなぞへなくたかきいやしき苦しかりけりむかしもかかることは、世のことわりにやありけむ... 2019.09.01 古典