古典

中学2年生の作品~『走れメロス』~

あたしは中学二年になった。文芸部には、後輩が三人入ってきた。少ないけれど、文学好きな子は必ずいるのね。淡埜先輩が卒業して、あたしたちの班には中一の後輩が入ってきた。桐野美鈴と言った。小柄で顔も小さい。顔からはみ出るような大きな眼鏡を掛けてい...
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先生の話

北都誠先生が次のような話をしてくれた。「「僕」の話は、友人が語ったのを「私」聞いて語ったという形を取っています。なぜこんな複雑な構成にしたのでしょうか。「僕」の話だけで独立させることもできました。その理由の一つは、大人になっても忘れることが...
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指で粉々に押しつぶしてしまった

その瞬間、僕は、すんでのところであいつののどぶえに飛びかかるところだった。もうどうにもしようがなかった。僕は悪漢だということに決まってしまい、エーミールは、まるで世界のおきてを代表でもするかのように、冷然と、正義を盾に、あなどるように僕の前...