古典

名残惜しさ

廿七日、おほつよりうらどをさしてこぎいづ。かくあるうちに京にてうまれたりしをんなここゝにてにはかにうせにしかば、このころのいでたちいそぎをみれどなにごともえいはず。京へかへるにをんなこのなきのみぞかなしびこふる。あるひとびともえたへず。この...
古典

亡き子

廿七日、おほつよりうらどをさしてこぎいづ。かくあるうちに京にてうまれたりしをんなここゝにてにはかにうせにしかば、このころのいでたちいそぎをみれどなにごともえいはず。京へかへるにをんなこのなきのみぞかなしびこふる。あるひとびともえたへず。この...
古典

今の国司への批判

しろたへのなみちをとをくゆきかひてわれににべきはたれならなくに この日も、文末に「けり」が使われている。すべて経験ではなく、確認だからである。書き手の女が誰かから聞いたことを書いている。文末が前後の日と明らかに違っている。「べし」を使ってい...