古典

日常の場における歌

十日、けふはこのなはのとまりにとまりぬ。 十一日、あかつきにふねをだしてむろつをおふ。ひとみなまだねたればうみのありやうもみえず、ただつきをみてぞにしひんがしをばしりける。かゝるあひだにみなよあけててあらひ、れいのことどもしてひるになりぬ。...
古典

那波から室津へ

十日、けふはこのなはのとまりにとまりぬ。 十一日、あかつきにふねをだしてむろつをおふ。ひとみなまだねたればうみのありやうもみえず、ただつきをみてぞにしひんがしをばしりける。かゝるあひだにみなよあけててあらひ、れいのことどもしてひるになりぬ。...
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船旅初日

かくて宇多のまつばらをゆきすぐ。そのまつのかずいくそばく、いくちとせへたりとしらず。もとごとになみうちよせえだごとにつるぞとびかふ。おもしろしとみるにたへずしてふなびとのよめるうた、 「みわたせばまつのうれごとにすむつるはちよのどちとぞおも...