古典 《人恋しい季節》 題しらす よみ人しらす あきののにひとまつむしのこゑすなりわれかとゆきていさとふらはむ (202) 秋の野に人松虫の声すなり我かと行きていざ訪はむ 「秋の野に人を待つ松虫の声がするようだ。待っているのは私かと行ってさあ尋ねよう。」 「松虫」... 2022.07.28 古典
古典 第百八十六段 馬乗りの秘訣 吉田と申す馬乗りの申し侍りしは、「馬ごとにこはきものなり。人の力、あらそふべからずと知るべし。乗るべき馬をば、まづよく見て、強き所、弱き所を知るべし。次に、轡・鞍の具に、危き事やあると見て、心にかかる事あらば、その馬を馳すべからず。この用意... 2022.07.27 古典
古典 《秋の野の魅力》 題しらす よみ人しらす あきののにみちもまとひぬまつむしのこゑするかたにやとやからまし (201) 秋の野に道も惑ひぬ松虫の声する方に宿や借らまし 「秋の野に道もわからなくなってしまった。人を待つ松虫の方に宿を借りようかしら。」 「も」は、... 2022.07.26 古典