古典

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第六段 その一 ~深窓の令嬢~

昔、男ありけり。女のえ得まじかりけるを、年を経てよばひわたりけるを、からうじて盗みいでて、いと暗きに来けり。芥川といふ河を率ていきければ、草の上に置きたりける露を、「かれは何ぞ」となむ男に問ひける。ゆく先おほく、夜もふけにければ、鬼ある所と...
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活用形 ~質問に答えて~

活用語(動詞・形容詞・形容動詞・助動詞のこと)には、次に来る語に従って語が6つの形に変化する。意味は同じで形が違う。それを活用と言う。(厳密に言うほどややこしくなるけれど、現代語なら普段普通に使っている。それを応用すればいい。)      ...
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第五段 その二 ~恋と政治~

人しれぬわが通ひ路の関守はよひよひごとにうちも寝ななむとよめりければ、いといたう心やみけり。あるじ許してけり。  二条の后に忍びて参りけるを、世の聞えありければ、兄たちの守らせたまひけるとぞ。 「とよめりければ」とある。これは、そう詠んであ...