古典

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中学一年の作品 ~『少年の日の思い出』~

はじめに  これから現代文の授業を始めます。教材は、中学高校の六年間に学ぶ作品から各学年一作品を選んでいます。ただし、これはブログという形式を用いているので、普通の授業のようにはいきません。そこで、舞台を設定し、物語風にしてみました。どうぞ...
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第百二十五段 ~男の死~

昔、男、わづらひて、心地死ぬべくおぼえければ、 つひにゆく道とはかねて聞きしかどきのふけふとは思はざりしを 昔、男が病気になって、心持ちが悪く死ぬに違いないと思われたので、〈死が最後に行く道であるとはかねてから聞いていたけれど、その道を自分...
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第百二十四段 ~ぼやき~

昔、男、いかなりけることを思ひけるをりにかよめる、 思ふこといはでぞただにやみぬべきわれとひとしき人しなければ 昔、男がどのようなことを思った折であろうか、こう詠んだ、〈思うことは言わないでそのままやめてしまう方がいい。(言ったところで、わ...